イケオジになれない40親父のつぶやき

40バツ一親父の徒然なるつぶやきです

女子中学生を誘拐した容疑で、会社員の男を逮捕!?

こんにちは。たかはしまことです。

出会い系アプリを通じて知り合った女子中学生(13)を誘拐したとして、愛知県大府市の会社員の男(37)が4日、現行犯逮捕されました。

なんとも釈然としないニュースです。中途半端な報道と、そこから読み手が勝手に解釈してしまう"物語"が作り上げられていくようです。東野圭吾さんの「悪意」や、湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」等、事件に対する報道が真実を捻じ曲げていく様を描いた作品をいくつか読んだことがあります。確かにこんな状況なら、第三者は報道を鵜呑みにするしかないもんなぁと思いながら読みました。

「悪意」は、親しい作家の友人を殺した罪で逮捕された容疑者の、動機を巡るストーリーです。容疑者の自白により、友人の作家のゴーストライティングを強要されていたことが動機だった、という流れで始まります。殺人を犯した罪は許されないものの、殺された作家も相応の罪があるという雰囲気で、遺族であるその未亡人に対する世間の目も冷たいものとなっていきます。ところが、一人の刑事の直感的な違和感により真相が暴かれていくのです。それが関係者の独白形式で淡々と綴られていく構成になっています。

「白ゆき姫殺人事件」も同じような構成で、関係者のインタビューなどで「生の声」を綴っていく構成でした。美人で気立てもよいOLが、ある日灯油をかけられて焼殺されるというショッキングな事件が発生します。その容疑者は誰か、動機は何なのかと犯人捜しが進みます。当初、被害者の女性と仲のよかった、とっても地味な同僚OLに容疑がかけられます。正確にいうと、報道によって誘導されます。同時に、容疑をかけられたOLの行方がわからなくなったこともその流れを後押しします。それを、その容疑者の後輩OLと、その元カレ(記者くずれ)が追っていくわけです。こちらも、最後はまったく違う真相となるわけですが、いかに報道によって事実が捻じ曲げられてしまうのか、とても興味深い作品でした。

冒頭のニュースだけで、この作品群に思いをはせてしまった私はおかしいかもしれませんが、なんとなく似たような雰囲気があるなぁ、と感じてしまった今日でした(笑)