イケオジになれない40親父のつぶやき

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カルロス・ゴーン元日産会長、ドバイ実業家に私的送金か?

昨年11月の電撃逮捕に端を発したカルロス・ゴーン前日産会長の特別背任事件ですが、その後も衝撃の事実が芋づる式に出てきています。

報道が事実とすれば、企業の私物化そのものに思えますが、なにせスゴいのはその金額規模。2011年3月期~2015年3月期までの計5年間、役員報酬が実際の申告値よりも約50億超過していた、というもの。年平均で10億です。正規の役員報酬としてほぼ同額を得ているようですので、合わせると年20億程度。ゴーン氏が日産に最高執行責任者(COO)として入社したのが1999年6月。CEO就任が2001年6月ですから、仮に不正を働いていたら2011年以降に限って、と考えるのはムリがあるような気がします。

日産の平均年収を調べてみましたが、総合職で1,000万強。それと比べて、ゴーン氏が得ていたはずの金額は実に20倍となる計算です。

日産自動車の年収給料や20~65歳の年齢別役職別年収推移|平均年収.jp

考え方だと思いますが、日産クラスのグローバル企業でCEOを勤めていて、これだけ世界的にもプレゼンスがある方の報酬としては、そんなにおかしくないかな、とも感じます。コストカッターとして悪名高いその手腕も、ゴーンさんが先頭に立ってくれなかったら誰一人その汚れ役になろうとする人がいなかった、という説もあります。会社の経営って、そんなにきれいごとばかりではないと思います。企業理念の実現、そのために企業の存続=社会から必要とされる存在であり続けること、を実現し続けるのは大変です。それをやれるCEOは、やっぱりそれなりの報酬はあって然るべき。問題は、それを"こっそり”やってしまったということ。

報道がすべて事実かどうかはわかりませんし、火のないところに煙は立ちませんから、なんらかの良からぬことはあったのかもしれません。プラスサイドとマイナスサイドのバランスなんだと思います。ゴーン氏個人のこれからも気になるところですが、ゴーン氏なき後の、日産のこれからにも注目したいと思います。